理事長挨拶

原田 博史 理事長 

 各大学及び短期大学におかれましては、自己点検・評価に加え認証評価を通じて教育の質保証に努められ、着実に伸長されているものとご推察いたします。また、本協会の認証評価の実施に当たりましては、会員校のご協力によるものが大きく、特にALO(Accreditation Liaison Officer:認証評価連絡調整責任者)と評価員の皆様のご尽力によるものが多大であり、会員校のピア・レビューによる評価文化の醸成に深く感謝申し上げる次第です。

 本協会は、会員制によって運営されている団体であり、会員のメリットとしては、大学及び短期大学の認証評価に関し評価員として参画できることを初め、会員限定の研修会・説明会への参加、各種刊行物の送付、会員専用ホームページの閲覧などがありますので、是非とも会員としてご入会頂ければ幸甚に存じます。

 さて、本協会の平成30年度からの第3評価期間においては、平成28年3月中央教育審議会大学分科会の「認証評価制度の充実に向けて(審議まとめ)」の内容を概ね取り入れ、本協会が連携協定を締結している米国のACCJCのアクレディテーションスタンダードの枠組も大幅な変更がないことなどから、認証評価基準の枠組みを基本的に維持しつつ、法令の改正や会員校等の意見を踏まえ見直しを図ることにより、SLO(学生の学習成果)を獲得するための「三つの方針」の評価を充実させるとともに、SLOの獲得を向上・充実させる内部質保証を重点評価項目として掲げ、その評価判定に『内部質保証ルーブリック評価』を導入しております。

 各大学及び短期大学におかれましては、これらを活用して現状の適確な把握、様々な課題の解決に努められ、これまで以上に地域創生等の役割を担われ、更に発展されますことを祈念いたします。

 なお、本協会は、大学・短期大学を併設する会員校が受審し易くすることに鑑みて短期大学評価基準の構成に近づけた大学評価基準を作成し、令和2年3月30日付けで、文部科学大臣から大学の認証評価を行う認証評価機関として認証を得て、法人名を令和2年4月1日から一般財団法人大学・短期大学基準協会に変更して大学の認証評価も実施しております。大学を併設されている会員校の皆さまに置かれましては、是非とも本協会で認証評価を受審下さるようお願い申し上げます。

 本協会は今後も引き続き、大学及び短期大学の教育研究活動等についての総合的な評価を行い、大学・短期大学の主体的改革・改善を支援して、教育研究水準の向上及び質的充実を図る所存でございますので、皆様のより一層のご支援・ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。