理事長挨拶

原田 博史 理事長

 令和4年6月17日付けで、一般財団法人大学・短期大学基準協会の理事長に就任した岡山学院大学・岡山短期大学の理事長・学長の原田博史です。本協会の評価員研修会やALO説明会で短期大学認証評価委員会委員長・大学認証評価委員会副委員長としてお目にかかっているかと思いますが今後とも宜しくお願いします。また、副理事長に大学認証評価委員会委員長・短期大学認証評価委員会副委員長の麻生隆史先生及び広報委員会委員長・短期大学認証評価委員会委員・大学認証評価委員会委員の川並弘純先生が就任されましたことお知らせします。

 さて、本協会は、平成3年7月に短期大学設置基準に自己点検・評価が義務化されたことを受け、日本私立短期大学協会によって平成6年4月21日に任意団体として設立された短期大学基準協会を母体としております。当時は、会員校が独自に実施する自己点検・評価の外部評価として会員校同士が評価し合う独自の相互評価を推進しておりました。

 その後、平成11年の短期大学設置基準の改正により自己点検・評価の実施と結果の公表の義務化及びその結果の学外者による検証の努力義務化、平成15年4月には大学・短期大学の認証評価及び認証評価機関の設立など学校教育法が改正され、平成16年4月から全ての大学、短期大学に認証評価が義務付けられることとなりました。

 これに伴い、本協会は、学校教育法にある認証評価機関としての認証を受けるため平成14年度から第三者評価機関の準備を開始しました。平成15年の4月に日本私立短期大学協会春季総会で本協会を文部科学大臣が認証する認証評価機関として設立することが決議され、本協会では、第三者評価システムの構築、短期大学基準協会の再組織化、文部科学大臣の認証申請、中央教育審議会大学分科会制度部会におけるヒアリング、ALO研修会・評価員候補者研修会の実施などの手続きと準備を経て、文部科学大臣の認証を平成17年1月に受け、新たに認証評価機関としての財団法人短期大学基準協会が平成17年3月に設立を許可されました。

 私は、認証評価機関設立の準備から短期大学評価基準の作成やALO(Accreditation Liaison Officer:第三者評価連絡調整責任者)研修会・評価員候補者研修会の実施など本協会と関わり、平成15年6月に米国のアクレディテーションをテーマにしたハワイ大学で開催された第6回「日米短期大学国際交流セミナー」に参加し、また、平成15年9月10日~9月11日ハワイカピオラニコミュニティ・カレッジにおける米国WASC二年制高等教育機関認定委員会(ACCJC)における評価責任者の実地研修、平成16年9月13日~9月17日のハワイホノルルコミュニティ・カレッジでの米国WASC二年制高等教育機関認定委員会(ACCJC)における評価責任者の実地研修に参加しました。ALO、学生の学習成果(SLO)を焦点にした向上・充実のための査定のループ、8項目の基準を簡潔明瞭な4基準への再編など重要なアクレディテーションのノウハウを得、これらを平成17年度から開始した第三者評価の評価システムに反映させ、特に4基準への再編については、平成20年度から開始した評価システム見直しプロジェクト・チームにおいて、中央教育審議会の「学士課程教育の構築に向けて(答申)」(平成20年12月)で示された、学生の学習成果、三つの方針、PDCAサイクルなどを平成21年1月20日~22日の米国ACCJC訪問調査の結果も踏まえて新たな観点に加え、第1評価期間で得た課題を改善するなど評価の仕組みを向上・充実させて、平成23年度から第2評価期間の4基準及び評価の方法に反映させました。

 平成30年度から第3評価期間に入り、SLOを獲得するための「三つの方針」の評価を充実させるとともに、SLOの獲得を向上・充実させる内部質保証を重点項目として掲げ、その判定に「内部質保証ルーブリック評価」を導入しております。

 また、平成30年度から大学の認証評価を実施する認証評価機関として文部科学大臣の認証を受けるための大学認証評価タスクフォースの一員として米国の平成30年7月24日~25日のハワイ大学訪問によるWSCUC(WASC Senior College and University Commission)の評価基準の研究などをとおして国際通用性を確保させ、更には大学・短期大学を併設する会員校が受審し易くすることに鑑みて現在の短期大学評価基準の構成に近づけた大学評価基準を作成し、令和2年度から文部科学大臣の認証を得て機関の名称も大学・短期大学基準協会に変更して大学の認証評価も実施しております。大学を併設されている会員校の皆さまに置かれましては是非とも本協会で認証評価を受審下さるようお願い申し上げます。

 今般、文部科学省の中央教育審議会においては、グローバル化や少子高齢化、デジタル技術の高度化が進み、MOOC等を含めたオンライン環境を活用した教育研究の急速な拡大などに見られるように大学を取り巻く環境も急速に変化してきている状況を踏まえ、「新たな時代を見据えた質保証システムの改善・充実について」の審議まとめが出され、まず、大学設置基準等の改正について議論が進められております。

 このような状況において、中央教育審議会の動向を注視しつつも、大学・短期大学が自主的・自律的な改革・改善を行うことは必然であり、私ども認証評価機関の使命は、その大学・短期大学の教育研究水準の向上・充実を支援することであると考えております。

 本協会の認証評価の実施に当たりましては、会員校のご協力によるものが大きく、特にALOと評価員の皆様のご尽力によるものが多大であり、会員校のピア・レビューによる評価文化の醸成に深く感謝申し上げます。

 末筆ではございますが、会員校のますますのご発展を祈念するとともに、如上の米国アクレディテーションの調査研究並びに本協会の認証評価の質保証を牽引して下さいました関口修前理事長に厚く御礼申し上げます。